Sidecar Files - Processing Profiles/jp

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サイドカーファイル‐処理プロファイル

 処理プロファイルには(バージョンが3.0以降のものは.pp3、それ以前の場合は.pp2のサイドカーファイル(英語)です)、画像に対して使ったRawTherapeeの機能とその調整値の全てが記録されます。処理プロファイルが記録するデータには全く異なる出所が2つありますが、それらに対するプログラムの作用は同じです:

  • 一つは、RawTherapeeに付属しているプロファイルのデータです。初めて編集する画像を開いた時に、目標とする調整に近い状態から編集が始められるよう、RawTherapeeが用意したプロファイルです。画像編集画面の、処理プロファイルセレクターのドロップボックスの中に収められています。他のraw現像プログラムでは、“プリセット”と呼ばれることが多いようです。
  • もう一つは、貴方によって作られたプロファイルのデータです。貴方が画像に調整を施すと、それら調整値が処理プロファイルに保持されます(ランク付けと、施した調整の履歴、スナップショットは、今のところまだ残せません。懸案473)。以下この項では、この2番目のタイプの処理プロファイルに関した説明が主体となりますが、多くは最初のタイプにも当てはまる説明です。

 デフォルト(初期設定)では、このファイルは入力画像と関連付けて保持されるように設定されていますが(例、“kitty.raw”というraw画像には、“kitty.raw.pp3”というサイドカーファイルが作られます)、それらをcacheに保持することも出来ます。cacheで保持、画像と関連付けて保持、或いはその両方で保持するかどうかは、貴方の選択で、“環境設定→画像処理”で設定しますが、処理プロファイルの保持は画像と関連付けて行うことをお奨めします。画像を移動する際に、その処理プロファイルも一緒に移動され、整理が簡単だからです。

 処理プロファイルはRawTherapeeのバージョンが変更されても使えます。RawTherapeeが上位互換性を考慮しているからですが、それでも常に、という訳ではありません。処理プロファイルには、新しいパラメータが加わることもあれば、廃れて必要性がなくなったパラメータが削除されることもあるからです。機能についても同じ事が言え、デフォルト値が変更されることや、もっと極端な場合は値の意味すら変更されることがあります。例えば、ノイズ低減機能です。バージョン3.0の輝度スライダーの値10は、バージョン4.0.10のスライダーでは異なる調整結果になります。これはバージョンアップで、ノイズ低減のアルゴリズムが大きく改善したからです。

 処理プロファイルをcacheに入れて統合すれば、特定のRawTherapeeのバージョンごとの処理プロファイルを保存できます。従って、過去の画像を再び編集する際に、その時と同じバージョンのRawTherapeeを使って、編集時当初と同じ出力結果(新たな画像サイズや出力色空間は別として)を再現したい時に使えるでしょう。但し、それが本当に必要かどうかは論議の余地があるところです。貴方は常にベストな現像結果を求めていると考えてみましょう。その貴方が一年後に昔のraw画像を呼び出して再編集したいと思いましたが、当時に比べプログラムの機能が一段と向上している上、画像の好みも変化しているに、同じ結果を求めるでしょうか?しかし、論議は別にして、新しいバージョンのRawTherapeeをインストールした時に、全てのcacheディレクトリーを保存してあれば、当時と同じ結果を再生することは可能です。

 ファイルパスの項目に、“cache”と“config”に関する説明がありますので、参考にして下さい。

 RawTherapeeが大幅にバージョンアップされた時に、私達は“cache”と“config”フォルダーに接尾語を付けることがあります。これは、新しいバージョンのRawTherapeeが貴方の以前のコンフィギュレーションや処理プロファイルを使わないように予防するためです。好ましい処置とは思えないかもしれませんが、そうする(滅多にしませんが)ことにもっともな理由を以下に示します:

  • 上位互換性を補うためです。旧バージョンと新バージョンでは、機能の作用に差が出るかもしれません。例えば、自動調整機能は4.0.11から4.0.12で向上しているので、旧バージョンの時に作成された処理プロファイルが新バージョンで実行されると、結果が少し変わるでしょうから、手直しの必要があるかもしれません。私達は出来るだけ上位互換性を保つようにしていますが、全てという訳にはいきません。でも、これは問題にはならないでしょう。どうしても同一の結果が必要な場合は、単に旧バージョンのRawTherapeeを使えばいいだけで、新バージョンは今後の画像に適用すれば済みます。それより重要と思われるのは、以前に比べ、貴方の調整スキルも、見る目もレベルが上がっているのですから、何年も前の画像がベストだとは思わないのではないでしょうか?
  • ユーザーの中には、 “環境設定”画面を長い間チェックしていない人がいます。以前に作られたプログラムは、その当時ベストな働きをするように設計されたもので、現在ベストな働きをするのもではありません。私達のデフォルト設定は適度なものであり、RawTherapeeが常にベストに機能するよう、アップデートを怠りません。よって、時にはRawTherapeeをフレッシュなデフォルトで始めることが適切であり、ユーザーにバージョンの切り替えを促す意味でも、新しいフォルダーを使うのです。
  • 更に、中には“環境設定”を一度も見たことがないユーザーもいます。機能によっては、そこで初めて稼働状態に設定する必要のあることを知りません。上記同様、新しいデフォルトが、これらの問題を解決することになるでしょう。
  • 古いcacheやconfigファイルがRawTherapeeのクラッシュを引き起こすことがあります。私達に報告されたケースには関しては対応していますが、常に、何処かに、不安定をもたらす未知の原因があると想定しておく方が安全です。よって、クリーンなcacheとconfigフォルダーで始めれば、リスクを最小限に抑えることが出来ます。

 処理プロファイルをcacheフォルダーで保持することには注意が1つあります。何千枚にも上る画像を現像すると、cacheフォルダーが非常に大きくなり、RawTherapeeの動作が鈍くなる可能性があることです。これもまた、“処理プロファイルは入力ファイルと関連付けて保存する”方が望ましいと言う理由です。それでもcacheで保持することを選択するならば、数か月に一度、cacheフォルダーの大きさをチェックすることが肝要でしょう。