Tone Mapping/jp

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トーンマッピング

 この機能の効果はどの画像の大きさでも確認出来ます。しかし、アルゴリズムの性質上、完全な確認のためには、プレビュー画面の画像を1:1(或いはそれ以上)で見る必要があります。画像サイズが1:1以下の場合、“エッジ停止”“スケール”の設定値によっては、プレビュー画像と保存画像が上手くマッチしません。以下で説明している“プレビュー画像を保存画像とマッチさせる”をお読み下さい。詳細ウィンドウ(プレビューパネル下のNew-detail-window.pngをクリック)を使うか、プレビュー画面の画像を100% Gtk-zoom-100.pngにして下さい。


HDR32bitTIFFイメージ(左)にトーンマッピングを施したもので(右)、画像の見た目が良くなり、PC画面の様なローダイナミックレンジの媒体でも見やすくなった

 トーンマッピングは画像の暗い部分を、ハロの発生を避けながら明るくしたり、またディテールを引き出したり、或いは圧縮したりして、画像イメージを爽やか、或いは幻想的に仕上げます。トーンマッピングは、ローカルコントラストと異なる形で、全体のコントラストを調整します。もっと具体的に言えば、ローカルコントラストをそのままに(或いは強め)、全体的なコントラストを下げるのに大変便利です。使われるのは、トーンと細部調整のための輪郭保持型分解(英語) という処理方法に、多少の加減を加えたものです。

 注意:トーンマッピング機能はメモリー(RAM)の使用量が多く、CPU負荷も大きいです。

プレビュー画像を保存画像とマッチさせる

 トーンマッピング機能の効果は、入力される画像の大きさに大きく左右されます。画像に対して行われる各調整を素早くプレビュー画面に反映させるため、RawTherapeeは各機能の効果をプレビューに表示されるファイルサイズの小さい画像に対して行います、入力されるサイズの大きい元画像の方ではありません(もちろん、現像時には、行われた調整を元画像に対して行います、だから現像には時間がかかるのです)。サイズが900x600ピクセルの画像処理と、7360x4912ピクセルの画像処理とでは、前者の方の処理時間が圧倒的に短いという理屈と同じです。但し、使い勝手を良くするために、画像サイズを小さくしているプレビュー画像と、サイズの大きい保存画像との間で、“エッジ停止”“スケール”の設定値次第で、見え方に違いが出る可能性があります。

 デフォルトで設定されているエッジ停止の値は1.4、スケールの値は1.0です。一般的に、この設定値で、程良い結果が得られるようになっていますが、スケールに限って言えば、この設定値はプレビュー画像と保存予定画像の映りの違いに影響します。もし編集でスケールを0.1(最小値)に設定した画像であれば、保存直前でスケール値を一時的に1.0に戻せば、プレビュー画面で保存画像に近い状態を確認出来るでしょう。この応用方法は、エッジ停止が1.4の場合に、最も効果があります。もちろん、プレビュー画像の表示を100%以上にすれば、スケールに関係なく、正確な確認が出来ることをお忘れなく。

インターフェイスの説明

強さ

 全体的な効果の強さを調整するスライダーです。バージョンが4.2.156以上では、強さを増やした場合、ハイライト部分への影響が、シャドウ部分への影響より若干弱めになるように設計されています。これは強さを増やした場合に、画像が色褪せないよう、平均輝度を保つようにしているためです。

ガンマ

 トーンマッピングの作用をシャドウ部分、或いはハイライト部分に傾けるためのスライダーです。

エッジ停止

 このパラメーターはエッジの感度に影響します。値が高いほど、明るさに変化のある部分をエッジとみなすようになります、0に設定すると、アンシャープマスクを施したのと似たような効果をもたらします。

スケール

 “ローカルコントラスト”と、“全体的なコントラスト”の違いで、どこに重点を置くか、加減するスライダーです。数値が大きいほど、より大きな細部の方が強調されます。前述のプレビュー画像と保存予定画像の映りの違いに関する説明を参考にして下さい。

再加重反復

 トーンマッピングを適用すると、時として画像が漫画チックになったり、稀に、強くはありませんが、広くハロが現れたりします。調整値を大きくすると、これらの問題を軽減する効果があります。0以上の数値が設定されている時、エッジ停止の設定値が1の時に、最良の効果が得られるでしょう(技術的な詳細:この結果は、繰り返し再加重最小二乗法を使った、色の滑らかさの一反復計算のことです)。但し、1.8以上では、コントラストの強いエッジ部分でアーティファクトが発生することがあります。