Dynamic processing profiles/jp
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時々、“静的(スタティック)”デフォルト処理プロファイルが一つだけでは、多様な使い方に対して十分とは言えないことがあります。例えば、適用するノイズ低減量はカメラによって異なるでしょうし、設定するISO値によっても変わります。別な例を挙げれば、レンズ補正の種類や量も、明らかにレンズによって異なります。
こういったケースを扱うため、RawTherapeeに“ダイナミック”と呼ぶ処理プロファイルを作る選択を加えました。基本的には画像のメタデータ(カメラ機種、レンズの種類、シャッター速度、ISO値など)を使います。
これらデータを“動的な処理プロファイルのルール”で定義して作成します。各ルールには(部分的)共通に使う処理プロファイルが添付されています。更に画像のメタデータに対しそのルールが適用できるか否かの条件を付けます。画像が初めて編集される場合、ルールの一覧が読み取られた上で、最初の処理プロファイルを作るため、条件に符合する全てのプロファイルが統合されます(指定された順序で統合されるので、後のルールが前のルールに上書きされます)。
機能を有効にするために、デフォルトの処理プロファイルは“(ダイナミック)”の中に入れなければなりません。また、ルールは環境設定の中のダイナミックプロファイルのルールで定義します。
ダイナミックプロファイルのルールは次の画像メタデータに作用します:
- カメラ
- 画像編集タブのオーバーレイに表示されている画像情報のカメラ機種(ブランド名を含む)を指定します。ダイナミックプロファイルが有効の場合、このエントリーはデフォルトで特定されているのと全く同じカメラ機種(但し、名前の大文字、小文字に区別はありません)で撮影された画像だけにしかルールを適用しません。しかし、このエントリーに
re:
という接頭語を付けておくと、ブランド名以後の文字列は、ルールとの照合で正規表現と見なされます。例えば、エントリーでカメラ機種をre:SONY ILCE-[56].00
と設定しておけば、Sony Alpha a5xxxやa6xxxで撮影した画像にもルールが適用されます。 - レンズ
- レンズの正式名を指定します。上記と同様、エントリーに
re:
を入れておけば、正規表現が使えます。 - ISO値
- ISO値の範囲を指定します
- 絞り値
- 絞り値(f値)の範囲を指定します
- 焦点距離
- 焦点距離(㎜)の範囲を指定します
- シャッター速度
- 秒単位のシャッター速度(例えば、シャッター速度1/30“は0.03)の範囲を指定します
- 露出補正
- 露出補正の範囲を指定します