Dynamic processing profiles/jp

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ダイナミック処理プロファイル
RawTherapee-5.4のダイナミック処理プロファイルのパネル

 時々、“静的(スタティック)”デフォルト処理プロファイルが一つだけでは、多様な使い方に対して十分とは言えないことがあります。例えば、適用するノイズ低減量はカメラによって異なるでしょうし、設定するISO値によっても変わります。別な例を挙げれば、レンズ補正の種類や量も、明らかにレンズによって異なります。

 こういったケースを扱うため、RawTherapeeに“ダイナミック”と呼ぶ処理プロファイルを作る選択を加えました。基本的には画像のメタデータ(カメラ機種、レンズの種類、シャッター速度、ISO値など)を使います。

 これらデータを“動的な処理プロファイルのルール”で定義して作成します。各ルールには(部分的)共通に使う処理プロファイルが添付されています。更に画像のメタデータに対しそのルールが適用できるか否かの条件を付けます。画像が初めて編集される場合、ルールの一覧が読み取られた上で、最初の処理プロファイルを作るため、条件に符合する全てのプロファイルが統合されます(指定された順序で統合されるので、後のルールが前のルールに上書きされます)。

 バッチ処理で一連のダイナミック処理プロファイルを起動するためには、ダイナミック処理プロファイルのルールを構成し、raw及び raw以外の画像のデフォルトプロファイルを“ダイナミック”で設定します。その後、ファイルブラウザで複数の画像を選択、それらの何れかの画像を右クリックし、ポップアップウィンドウの中の一覧から“プロファイルの操作”→“デフォルトにリセット”を選びます。

 機能を有効にするために、デフォルトの処理プロファイルは“(ダイナミック)”の中に入れなければなりません。また、ルールは環境設定の中のダイナミックプロファイルのルールで定義します。

 ダイナミックプロファイルのルールは次の画像メタデータに作用します:

カメラ
画像編集タブのオーバーレイに表示されている画像情報のカメラ機種(ブランド名を含む)を指定します。ダイナミックプロファイルが有効の場合、このエントリーはデフォルトで特定されているのと全く同じカメラ機種(但し、名前の大文字、小文字に区別はありません)で撮影された画像だけにしかルールを適用しません。しかし、このエントリーにre:という接頭語を付けておくと、ブランド名以後の文字列は、ルールとの照合で正規表現と見なされます。例えば、エントリーでカメラ機種をre:SONY ILCE-[56].00と設定しておけば、Sony Alpha a5xxxやa6xxxで撮影した画像にもルールが適用されます。
レンズ
レンズの正式名を指定します。上記と同様、エントリーにre:を入れておけば、正規表現が使えます。
ISO値
ISO値の範囲を指定します
絞り値
絞り値(f値)の範囲を指定します
焦点距離
焦点距離(㎜)の範囲を指定します
シャッター速度
秒単位のシャッター速度(例えば、シャッター速度1/30“は0.03)の範囲を指定します
露出補正
露出補正の範囲を指定します