How to get LCP and DCP profiles/jp: Difference between revisions
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Adobe DNG Converterには、LCP(Adobe Lens Correction Profiles-レンズの歪曲収差、周辺光量不足、色収差を補正するプロファイル)とDCP(DNG Color Profiles-カメラの入力カラープロファイル)の豊富なコレクションが含まれています。 | Adobe DNG Converterには、LCP(Adobe Lens Correction Profiles-レンズの歪曲収差、周辺光量不足、色収差を補正するプロファイル)とDCP(DNG Color Profiles-カメラの入力カラープロファイル)の豊富なコレクションが含まれています。 |
Latest revision as of 11:47, 12 December 2019
Adobe DNG Converterには、LCP(Adobe Lens Correction Profiles-レンズの歪曲収差、周辺光量不足、色収差を補正するプロファイル)とDCP(DNG Color Profiles-カメラの入力カラープロファイル)の豊富なコレクションが含まれています。
この項では、Adobe DNG Converterのインストール手順、DCPとLCPプロファイルを捜す手順を説明します。
Adobe DNG ConverterをLinuxにインストールする
Wineを起動すると、デフォルトで基本的なWindowsシステムが$HOME/.wine
の中に作られます。これは“Wine prefix”と呼ばれるものです。そのまま使用することに問題はありませんが、各Windowsプログラムを個別のWine prefixで実行することも出来るので、特定のプログラムを削除する場合、他のプログラムに影響を与えずに、全てのトレースを簡単且つきれいに取り除くことが出来ます。例えば、Adobe DNG Converterに個別の$HOME/wine-dng
というwine prefixを付けたとしましょう。そして、幾つかWindows専用のHDR画像プログラムを試したとします。暫くして、そのプログラムが気に入らない、トライアル期間が終了した、或いは単に使えないという場合は、そのプログラムを削除したいと思うでしょう。アンインストールが使えれば、それに越したことはありませんが、他のプログラムに影響する可能性があります。一方、このプログラムに個別のwine prefix、例えば$HOME/wine-hdr
、と付けておけば、このプログラムが必要なくなり、消去する場合、単にフォルダーとプログラムを消去しても、Adobe DNG Converterに影響を与えずに済みます。
Wine prefixを付けるのは簡単です。WINEPREFIX=$HOME/ wine
のwine
の前に何らかのフォルダー名を入れるだけです。そのフォルダー名がシステム内になければ、自動的にwineがその名前でフォルダーを作ります。パスを二重引用符で括るのもいいでしょう。例えば、WINEPREFIX="$HOME/wine-hdr" wine
のように。
では、$HOME/wine-dng
を Wine prefixとして使った手順を示します。
- Wineをインストールします。出来れば自分のパッケージマネジャーを使って行います。
- Adobe DNG ConverterのWindows版をダウンロードします。バージョンは13.4を選びます。それより新しいバージョンではWineが動作しません(この解説を書いた時点のWineのバージョンは7.1でしたが、バージョン14.0以降のコンバーターでは、
api-ms-win-core-versionansi-l1-1-1.dll
が無いためエラーになります)。 - WineをWindows10モードに設定します。
WINEPREFIX="$HOME/wine-dng" winecfg
- "Applications"タブに行き、"Windowsのバージョン"を"Windows10"にセットします。それから、"Ok"と入力すればWineの設定が閉じます。
- Adobe DNG Converterをインストールします。
WINEPREFIX="$HOME/wine-dng"wine~/AdobeDNGConverter_x64_ 13_4.exe
$HOME/wine-dng/drive_c/Program Files/Adobe/Adobe DNG Converter.exe
にインストールされます。
- 次のステップは任意です。使用するAdobe DNG Converterバージョンが11.2以降の場合、Wineのバージョンが5.0‐rc5より古いと問題が発生しました。起動時にWineがクラッシュするという問題でしたが、5.0‐rc5のWineで解決されたので、以下のステップを通じてこの問題は回避することが出来ます。
- Wineのコンフィギュレーションを実行します:
WINEPREFIX="$HOME/wine-dng" winecfg
- "Libraries"のタブに行き、
api-ms-win-core-winrt-error-l1-1-0
の無効化を新規に追加し、編集して"Disable"を選択します。以上です。
- Adobe DNG Converterを起動します:
WINEPREFIX="$HOME/wine-dng" wine "$HOME/wine-dng/drive_c/Program Files (x86)/Adobe/Adobe DNG Converter.exe"
- コンソールから簡単にAdobe DNG Converter を起動するために別名を付けます:
echo "alias dng='WINEPREFIX=\"\$HOME/wine-dng\" wine \"\$HOME/wine-dng/drive_c/Program Files (x86)/Adobe/Adobe DNG Converter.exe\"'" >> ~/.bashrc && exec bash
- Adobe DNG Converterを起動するにはコンソールで
dng
と打ち込むだけです。
- 貴方のカメラのLCPプロファイルを以下で探します:
"$HOME/wine-dng/drive_c/ProgramData/Adobe/CameraRaw/LensProfiles/1.0/"
- 標準的なDCPプロファイルを以下で探します:
"$HOME/wine-dng/drive_c/ProgramData/Adobe/CameraRaw/CameraProfiles/Adobe Standard"
- カメラ‘スタイル’のDCPプロファイル (人物、風景、鮮やか、など) は以下で探します:
"$HOME/wine-dng/drive_c/ProgramData/Adobe/CameraRaw/CameraProfiles/Camera/"
簡単にアクセスが出来るよう、必要なプロファイルを別なフォルダー、例えば~/profiles/
にコピーします。
Windowsの場合
- Adobe DNG ConverterのWindows版をダウンロードします。
- Adobe DNG Converterをインストールします:
- 貴方のカメラのLCPプロファイルを以下で探します:
%ALLUSERSPROFILE%\Adobe\CameraRaw\LensProfiles\1.0"
- 標準的なDCPプロファイルを以下で探します:
%ALLUSERSPROFILE%\Adobe\CameraRaw\CameraProfiles\Adobe Standard
- カメラ‘スタイル’のDCPプロファイル (人物、風景、鮮やか、など) は以下で探します:
%ALLUSERSPROFILE%\Adobe\CameraRaw\CameraProfiles\Camera
簡単にアクセスが出来るよう、必要なプロファイルを別なフォルダーにコピーします。
コミュニティメイド
ミュニティの一人、TooWaBooがSamyang 8mmレンズの歪みを補正するLCPを2つ手作りしました。ニコン、ペンタックス、ソニーのセンサーサイズがAPS-Cのカメラに利用出来ます。キャノン製のカメラでは調整がかもしれません。
- このLCPの場合は、歪曲収差を0に、オートフィルは無効にします。
- このLCPの場合は、歪曲収差を0.5に、オートフィルは無効にします。