Download/jp: Difference between revisions

From RawPedia
Jump to navigation Jump to search
 
Line 7: Line 7:
== 開発用ビルド==
== 開発用ビルド==


 新しい機能や最新の変更を試してみたい場合は開発用ビルドを使います。但し、安定リリースに向けて開発中のビルドなので、システムの安定性や前のバージョンとの後方互換性に問題の可能性があること承知しておいて下さい。
 開発用ビルドは当公式[https://github.com/Beep6581/RawTherapee/releases/tag/nightly-github-actions '''Githubレポジトリー''']からダウンロードできます。


 開発用ビルドのダウンロードは幾つかの個所から行えます:
 開発用ビルドのファイル名は以下の様に構成されています:
* GitHubリポジトリの中の[https://github.com/Beep6581/RawTherapee/releases/tag/nightly-github-actions Official GitHub Repository]
* André Gauthier による [https://keybase.pub/gaaned92/RTW64NightlyBuilds/ 非公式ページ Windows版] 。
* Richard Barberによる [https://keybase.pub/kd6kxr/ 非公式ページ macOS版]


 公式の自動開発用ビルドは私たちの[https://github.com/Beep6581/RawTherapee GitHub repository]に新しいコミットメントが行われるたびに作成されます。これでテスト段階にある、最新のバグ修正、機能、カメラサポートが備わった最新バージョンのRawTherapeeが手に入ります。これら開発用ビルドは殆どの場合クラッシュを起こさない程度には安定していて、開発者も誤って新しいバグが発生しないよう注意しています。バグや機能の問題などを完全に避けることは出来ませんが、多くのユーザーは問題なく開発用ビルドを日常の編集に使っています。
<code>RawTherapee_<branch>_[operating-system]_<build-type>.<extension></code>


 しかし、あくまで貴方がシステムの安定性を重視するのであれば、常に[http://www.rawtherapee.com/downloads/ 最新の安定リリース]を使うことを勧めます。私たちは安定リリース間の[https://en.wikipedia.org/wiki/Backward_compatibility 後方互換性]の維持(つまり、RawTherapeeのバージョン5.7で編集した画像をバージョン5.8で開いた時に同じ映りになる)に努めていますが、開発用ビルド間では”その限りではない”からです。
; Branch
: ここには各コミットメント名が入っています。メインのbranchは<code>dev</code>になっています。新しい機能は独自のbranchで開発され、完成すると<code>dev</code>に統合されます。どの開発用ビルドをダウンロードするか判らない場合は、<code>dev</code>を選んで下さい。
; Operating system
: ここにはそのビルドが使える特定のオペレーティングシステム名が入っています。最近のWindows64ビット版のビルドであれば<code>win64</code>、特定のmacOS版、或いはそれ以降ビルであれば<code>macOS_10.15</code>が入っています。Linuxの場合、最近のディストリビューションはOperating systemのセグメントが省かれ、代わりに拡張子として<code>AppImage</code>が入っています。
; Build type
: ここには、<code>release</code>、また又は<code>debug</code>が入っています。<code>release</code>タイプは、動作が優先された安定したビルドですが、クラッシュが発生した場合その原因を突き止めるための情報は殆ど手に入りません。一方、<code>debug</code>はクラッシュが発生した場合に[http://rawpedia.rawtherapee.com/How_to_write_useful_bug_reports/jp バク報告]で役に立つ情報を提供してくれるビルドです。しかし、その分動作速度が著しく下がります。どちらが良いか不明な場合は、<code>release</code>タイプを選んで下さい。


 開発用ビルドのファイルネームは概ね以下の様式になっています:
 ソースコードが変更される度に、開発用ビルドが自動的に作成されます。これらビルドはユーザーに最新の機能を備え、且つ、最も直近までのバグが修正されたビルドを試してもらい、そして何か問題を発見したら[https://github.com/Beep6581/RawTherapee/ GitHub]、或いは[https://discuss.pixls.us/c/software/rawtherapee/ 当フォーラム]当フォーラムを通じてそれを報告してもらうために提供されているビルドです。


<code>RawTherapee_[branch]_[os]_[type].[extension]</code>
 開発用ビルドは'''仕事や業務の使用に適していません'''(新しい機能の追加や改良により動作が不安定になっている、新しいバグが発生している、などの可能性が小さくないからです)。また、開発用ビルドで編集を行った際に生成される[[Sidecar Files - Processing Profiles/jp|サイドカーファイル]](pp3)は'''後方互換性も前方互換性も保証されていません。'''つまり、ある開発用ビルドで作成されたサイドカーファイルを、安定ビルドや他の開発用ビルドで使うと、異なる編集結果になり易いと言うことです。貴方にとって安定性と互換性が重要であれば、常に最新の安定ビルドを使用することを勧めます。&quot;安定&quot;という条件の下で、開発用ビルドの新しい機能や直近のバグ修正が行われたビルドを使いたいのであれば、次の安定ビルドがリリースされるのを待つ必要があります。
 
* 新しいコミットメントは”branch”に現れます。メインブランチは<code>dev</code>と呼ばれています。新しい機能は独自のブランチで開発され、準備が整うと<code>dev</code>に併合されます。選択に迷うようであれば、<code>dev</code>を選んで下さい。
* ビルドは特定のオペレーティングシステムに対応して作られます:[os]の部分が<code>win64</code>であればWindowsの64ビットシステム上で動作するビルドです。<code>macOS_11.3</code>であれば、macOSの特定バージョン以降のシステム上で動作するビルドです。Linux用のビルドには[os]の部分がなく、代わりに<code>AppImage</code>があてがわれています。
* [type]は<code>release</code>か<code>debug</code>になっています。&quot;release&quot;は動作の最適化が図られたビルドですが、プログラムがクラッシュを起こした場合、その原因を探るためにはあまり役に立ちません。一方、&quot;debug&quot;のビルドはクラッシュした時の原因究明に役立つ[http://rawpedia.rawtherapee.com/How_to_write_useful_bug_reports/jp 情報]を提供してくれます。但し、このビルドは動作が非常に遅くなります。どちらを選ぶか迷ったら、&quot;release&quot;ビルドにするべきでしょう。

Latest revision as of 00:19, 2 April 2023

ダウンロード

安定リリース

 RawTherapeeの安定ビルドは当ウェブサイト、或いは貴方のパッケージマネジャーを通してダウンロード出来ます。安定ビルドは改良/修正を繰り返して得られた安定したビルドなので業務や仕事での使用にも適しています。

開発用ビルド

 開発用ビルドは当公式Githubレポジトリーからダウンロードできます。

 開発用ビルドのファイル名は以下の様に構成されています:

RawTherapee_<branch>_[operating-system]_<build-type>.<extension>

Branch
 ここには各コミットメント名が入っています。メインのbranchはdevになっています。新しい機能は独自のbranchで開発され、完成するとdevに統合されます。どの開発用ビルドをダウンロードするか判らない場合は、devを選んで下さい。
Operating system
 ここにはそのビルドが使える特定のオペレーティングシステム名が入っています。最近のWindows64ビット版のビルドであればwin64、特定のmacOS版、或いはそれ以降ビルであればmacOS_10.15が入っています。Linuxの場合、最近のディストリビューションはOperating systemのセグメントが省かれ、代わりに拡張子としてAppImageが入っています。
Build type
 ここには、release、また又はdebugが入っています。releaseタイプは、動作が優先された安定したビルドですが、クラッシュが発生した場合その原因を突き止めるための情報は殆ど手に入りません。一方、debugはクラッシュが発生した場合にバク報告で役に立つ情報を提供してくれるビルドです。しかし、その分動作速度が著しく下がります。どちらが良いか不明な場合は、releaseタイプを選んで下さい。

 ソースコードが変更される度に、開発用ビルドが自動的に作成されます。これらビルドはユーザーに最新の機能を備え、且つ、最も直近までのバグが修正されたビルドを試してもらい、そして何か問題を発見したらGitHub、或いは当フォーラム当フォーラムを通じてそれを報告してもらうために提供されているビルドです。

 開発用ビルドは仕事や業務の使用に適していません(新しい機能の追加や改良により動作が不安定になっている、新しいバグが発生している、などの可能性が小さくないからです)。また、開発用ビルドで編集を行った際に生成されるサイドカーファイル(pp3)は後方互換性も前方互換性も保証されていません。つまり、ある開発用ビルドで作成されたサイドカーファイルを、安定ビルドや他の開発用ビルドで使うと、異なる編集結果になり易いと言うことです。貴方にとって安定性と互換性が重要であれば、常に最新の安定ビルドを使用することを勧めます。"安定"という条件の下で、開発用ビルドの新しい機能や直近のバグ修正が行われたビルドを使いたいのであれば、次の安定ビルドがリリースされるのを待つ必要があります。