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白黒-補足

異なる方法

概論

 より独創的な白黒画像を作成するために、3つの異なる方法を加えました。それぞれ違った効果を生みます。

  1. 彩度低減を使う方法
  2. 輝度イコライザを使う方法
  3. チャンネルミキサーを使う方法

 もちろん、これらの方法を使わなくとも、白黒画像を作るための簡単な方法がRawTherapeeには、既に備わっていることをお忘れなく:

  1. 露光補正セクションの彩度スライダーを-100にする
  2. Lab調整セクションの色度スライダーを-100にする
  3. フィルムシミュレーションで白黒のHald CLUTファイル(Ilford,Kodak、フジ。。。)を使う

 でも、別の方法も用意したことで、白黒変換の多様性が広がりました。

 完全なグレートーンに関しては、カラートーン調整を除き、処理プロセスの最後で、Lab調整の“a*”と“b*”の値がゼロに設定されます。

 尚、カラートーン調整との相互作用に関しては、後述の該当セクションを参照して下さい。

彩度低減

 この方式は、各ピクセル(R=G=B)にL=0.299R+0.587G+0.114Bから得られる同じ輝度値を与えることで、完全なニュートラルグレーの画像を作ります。

 前述の彩度を下げる2つの既存の方法(彩度、或いは色度のスライダーを-100にする方法)はアルゴリズムが異なるので、違った白黒効果になります。露光補正セクションの彩度低減の方法は、HSV色空間の“S”(彩度)”をゼロにします。一方、Lab調整セクションの方法は、(a*a+b*b)の平方根で得られる“C(色度)”をゼロにしています。

輝度イコライザ

 この方法はフラットカーブを使って、色相に応じた輝度を調整し、白黒画像を作ります。

 RGBをLCH(色相に応じて輝度を変える)に変換、そして色域を調節したRGBに再び変換、というアルゴリズムを使います。

 一部の市販現像ソフトでは、限られた色だけをスライダーで調整しますが、RawTherapeeは全色調範囲に作用します。

 最後に、完全なグレートーンにするため、R、G、Bの値が同水準に設定されます。

 色域を抑制していますが、カーブ調整を極端にすれば、画像に特殊な効果を加えるが出来ます。

 この方法では、ピペットの利用が非常に便利です。例えば、暗くしたい部分をピペットで選び、グラフに追加された調整点を下に動かせば、思う所のトーンが暗くなります(明るくする場合は、上に)。

チャンネルミキサー

 一見、非常に複雑な調整機能に見えますが、到って単純です。この方式は、チャンネルミキサーで画像の異なる色のバランスを、それぞれハイライト、中間トーン、シャドウ部分で、微妙にコントロールして調和させます。各色チャンネルの割合を計算し、合算します。

 表示される数字に注意して下さい。白飛びを避けるためには、色チャンネルの合計が100%以上にならないようにします。また、マイナス値を入力しないようにします。

 但し、独創性を求めるならば、a)合計値は100%以下、b)マイナスの値を入力しない、というルールに拘る必要はありません。ルールに拘らない自由な調整が特殊な効果を生み出すからです。それは以下で説明する、どのプリセット(赤外線効果、風景画、人物画、コントラストなど)でも同じです。

チャンネルミキサーの構成

プリセット

 以下の選択肢があります:

  • プリセット (通常コントラスト、ハイコントラスト、輝度、人物画、風景画、 高感度/低感度、 パンクロマティック、ハイパーパンクロマティック、オクトクロマティック、赤外線)を使う
  • 次の4つの基準で、貴方が設定を行う:
  1.  絶対RGB: 制限なしにR、G、B、各チャンネルをミックスします。プラス値であれ、マイナス値であれ、また、合計が100%以下でも以上でも構いません。
  2.  相対RGB:R、G、B、各チャンネルをミックスしますが、制限があります。入力値はプラス値でもマイナス値でも構いませんが、合計は常に100%になります。例えば、R=10%、G=10% 、B=30%と入力しても、合計は、R=20% 、G=20%、B=60%と変換され合計が100%になります。全てのプリセットでこれがデフォルト設定になっています。例えば、“風景画”では、マイナス値を入力しない限り、相対RGBは、直感的、且つ、単純なR=66%、G=24%、B=24%です。
  3.  絶対ROYGCBPM(ROYGCBPMはレッド、オレンジ、イエロー、グリーン、シアン、ブルー、パープル、マゼンタの頭文字):この特殊なミキサーには2つの面白いオプションがあります:
    • 補色を調整する:このオプションの場合、OYCPMのスライダーを動かすと、自動的に基本色(R、G、B)を補正します。
    • OYCPMアルゴリズムを使う: “リニア”に設定すると, 望む強さと2つの基本色に対し、完全に比例配分されます、例えばオレンジはレッドとグリーンに影響します。“特殊効果”を選択すると、レッドとグリーンに対するオレンジの影響が非線形的になり、スライダーの設定値次第ではブルーにも影響することがあります。
    この方式は最も調整結果の予想が付け難い設定ですが、その分独創性が増すでしょう。
  4. 相対 ROYGCBPM:作用は上記と同じですが、3つの基本チャンネル、R,G,Bの合計が100%になるように制限がかかります。
カラーフィルター

 カラーフィルターモードは、レンズにカラーフィルターを装着して撮影した状態を真似たものです。これらフィルターは特定色の透過を減らすことで、画像の輝度に影響を与えます。例えば、レッドフィルターは青空の明るさを減らし、レッドを明るくします。このフィルターは、“プリセット”の設定値に対して乗数として働きます。

自動

 このボタンを押すと、画像全体を解析し、3つの基本チャンネル、R、G、Bのバランスを取り、各チャンネルに同じ加重を加えます。

注意

  • プリセットの画像に更にチューニングを(“補色の調整”や“OYCPMアルゴリズム”)加えると、チャンネルミキサーの調整値(%)が変わります、その際プリセット名の下に表示される数値が、例えば、R=37.2%、G=-82.3%、B=126.6% 、合計=155%になるようなケースがあるかもしれません。追加調整により、各ピクセルは、ミキシングされる前のR、G、B値に乗算された値を持ちますが、この場合、調整済み画像の明度が元画像のそれを55%超えているという意味になります。
  • 相対的モードにおけるプラス値の入力は、その効果が予想しやすいと思います。チャンネルミキサーは、相対モードが一般的です。白黒フィルムのシミュレーション、例えばIlford Delta 100のR、G、B値は、ウェブ検索すれば、21、42、37であることが分ります。
  • 一方、絶対的モードでは、マイナス値の入力や、“OYCPM”スライダーの使用、”特殊効果“アルゴリズムの適用により、予期せぬ結果を生むことがあります:画像が突然黒くなったり、アーティファクトが発生したりします。

ガンマ補正

 ガンマ補正のスライダーを使って、各色チャンネル(R、G、B)のトーンを変えることが出来ます。概ね、この機能は、引き伸ばし機で焼き付けを行う(ハード、ノーマル、ソフト)ことを真似したものです。スライダーを左に動かす(マイナス値の入力)と画像イメージを暗くし、コントラストを高めます。逆に右に動かせば、ソフトなイメージにします。

 備考:ブルーチャンネルのスライダー効果が小さいと感じるかもしれませんが、これはバグではありません。作業色空間にProPhotoを使うと、ブルーチャンネルの作用が小さくなるのです。作業色空間をsRGBにすれば、効果は変わります。

調整“前”のカーブと“後”のカーブ'

 これらカーブは、露光タブの露光補正セクションにあるトーンカーブと使い方は同じです。単に、白黒変換ツール専用に、独立させただけです。

 備考:“後”のカーブのモードは、画像が白黒なので一つだけです。

カラートーン調整

  • 特殊効果を出すために、白黒ツールにもカラートーン調整が使えるようにしてあります。白黒フィルムのシミュレーションにもカラートーン調整が使えます、但しその場合、白黒ツールを有効にする必要があります。
  • 相乗効果を最大にするために、“カラートーン調整”や“白黒”という機能をプログラムのアーキテクチャー(処理プロセスにおける各機能の適用順序)に採用したのです。
  • 画像編集の多様性を高めるべく“カラートーン調整”が採用されていますが、“シャドウ/中間トーン/ハイライトでバランス”という方式が、最も高い多様性を持っています。
  • 方式をS/M/Hでカラーバランスから、例えば “L*a*b*モデルでブレンド”に変えたり、“ガンマ補正スライダー”や“白黒”ツールのカーブを使ったり、試して下さい。
  • 画像に特殊な効果をもたらすためには、数多くのトライ&エラーの繰り返しが必要でしょう。